MSXマガジン 1985年6月号 プログラムエリア


「MICKY・LUCKY」とそのマシン語部を入力するためのマシン語モニタが掲載されています。


マシン語モニタプログラム」
7月号P196に100行のCLEAR文に関する訂正記事が載っています。
データの入力と内容のダンプの2つのコマンドしかありませんが、プログラムが使用している領域が少なく、使い勝手も良くて昔からたいへん重宝していました。「別冊LOGIN① MSX GAME BOOK」や「快速マシン語ゲーム集」のマシン語プログラムもこれを小改造して入力しています。


「MICKY・LUCKY」【2021/11/03更新】
残念ながらディスク環境では動作させることができません。マシン語プログラムがディスクのワークエリアに及んでおり、それを回避させるような空いているメモリ領域もないのでどうしようもないです。
プログラム全体のサイズが約26Kバイトもあり、さらにマシン語のプログラムがディスクのワークエリアに及んでおり、そのままではディスク環境で動作しないため、マシン語のプログラムの終わりから4Kバイトを分割したうえでVRAMにいったん退避し、残りのマシン語をロード後にVRAMから元のアドレスのRAMに戻すことで実行できるようにしました。

具体的には以下のとおりにします。
・「マシン語部分」の9000H~DBFFHを入力して「MICKY1.BIN」で保存。
・「マシン語部分」のDC00H~EBFFHを-1000HオフセットしたCC00H~DBFFHに入力して「MICKY2.BIN」で保存。
・「BASIC部分」に以下の2文を追加またはリンク先のテキストファイルをマージ。(ダウンロード環境によっては改行が反映されないことがあるので適宜修正してください。)
1 SCREEN 0:MAXFILES=0:CLEAR 100,&H8FE6:FOR I=&H8FE6 TO &H8FFF:READ A$:POKE I,VAL("&H"+A$):NEXT:DEF USR=&H8FE6:DEF USR1=&H8FF3:BLOAD"MICKY2.BIN":I=USR(0):BLOAD"MICKY1.BIN":I=USR1(0)
2 DATA 21,00,CC,11,00,30,01,00,10,CD,5C,00,C9,21,00,30,11,00,DC,01,00,10,CD,59,00,C9

http://parupu.chu.jp/hatena/program/mm85/MICKY.TXT

あとは「BASIC部分」を実行すれば自動的に「マシン語部分」をロードしてゲームが始まります。
(機種によっては動かないことがあるかもしれませんのでご了承ください。)

侵略を続ける敵の王様と戦うため双子のミッキーとラッキーを操作して敵の城にある30の部屋を通過します。

スタート前に操作方法とスピードを設定します。数字を入力せずリターンキーを押すとキーボード操作・スピード3に設定されます。ちなみにスピードで「Z」または「z」を入力すると激速になりますw
しかしタイトル画面とは対照的なあからさまなノーマルテキスト画面w

設定画面でジョイスティックを選択するとラウンドがなぜか57にw
しかもジョイスティックでの操作は方向のみしか対応しておらず、ジャンプとボールの発射はキーボードで行わなければならないので実用的ではないです(;'∀')

気を取り直してキーボード操作でゲームスタート~。部屋に点在しているスイーツを取っていきます。

自機の上方向に出現しているMSXマークは1面につき1回現れ、取ると得点が5,000点入ります。
ドアの上に赤いランプが2つ点いているのはここから敵が出てくるという合図です。

ジャンプはZキーで、押している間はどんどん上昇していきます。
ボールはシフトキーで投げますが、左右キーが押されているときでないと投げられません。ジャンプ中でも投げることができ、ジャンプ方向とは逆向きに投げることもできます。
同じ場所にしばらく止まっていると自機がいる上方の天井にハサミが現れ、落ちてきたハサミに当たるとミスになります。

スイーツを全部取ると出口が出現します。
自機の目の前にあるのはクギで、触れるとミスになります。面が進むとジャンプに失敗して床にひっかかったときの落下地点にあることが多くてなかなか厄介(゚∀゚)

時間とともにボーナスが減っていきますが、ボーナスが0になるとニコニコ大王が自機の横方向から速い速度で飛んできます。ニコニコ大王は倒せないのでジャンプで避けるしかありません。

出現した出口に入れば面クリア~。

2面。移動する床がありますが、自機は床に合わせて動かないので注意が必要です。

画面パターンは全10面あり、奇数面は赤帽子のミッキー、偶数面は青帽子のラッキーが登場します。ミッキーのときは赤っぽい画面、ラッキーのときは青っぽい画面で、PCGを使用しているのでどの面もカラフル!

各面のクリア時の様子。敵キャラも全10面で違っていて多彩!敵の動きは各面で変わりはありません。

11面からは2ループ目。敵が4匹になります。

21面からは3ループ目。ハサミの攻撃が激しくなります。

ラストの30面のクリア目前!

クリア画面はまたまたあからさまなノーマルテキスト画面w

操作に慣れは必要ですが難易度はちょうど良く、画面も多彩でとても楽しく遊べます(*'▽')

余談。このゲームのストーリーに「国で1番の戦士フッパーも敵の城へ閉じ込められ…」とあります。

MSXマガジンと同じくアスキーから発売されていた「別冊ログイン① MSX GAME BOOK」には「フッパー」というゲームが収録されていて、そのストーリー中の「フッパー」は敵の城に捉えられており「MICKY・LUCKY」のストーリーと一致しています。

「MICKY・LUCKY」と「別冊ログイン① MSX GAME BOOK」の「フッパー」の作者さまは同じ方のようです。
なのでこの2つのゲームの背後にはもっと大きな物語があり、「MICKY・LUCKY」と「フッパー」にはストーリー中にある敵の王様と戦う場面がないことから続編もあったのではなかろうかと・・・妄想は尽きず(*'ω'*)