マイコンBASICマガジン 1985年11月号 特選パソコン・ソフト(MSX)

表紙はフェアリーランドストーリー!


「やまのカラス」
カラスを操作して風船爆弾を宅地開発調査ヘリにぶつけて山を守ります。

横に3面のフィールドがあります。スタートは真ん中の山の面で、倒すべき宅地開発調査ヘリが居てます。

左に進むとスクロールして町の面に切り替わります。
この面に漂っているで風船爆弾を取ってヘリにぶつけます。正体不明の球体は破壊不能なのでうまく避けるしかありません。

ひもを咥えて風船爆弾を取りました!
風船部分に触れると風船が割れてミスになるので注意。

山の面に戻って咥えている風船爆弾をスペースキーで放してヘリにぶつけます。風船爆弾は放すと上昇するのでヘリの下方でタイミングよく放します。

うまくヘリに当たって破壊しました!

紙吹雪が舞ってます(*'▽')
ヘリを倒すごとに左上に表示されている季節がランダムに変わります。ヘリを倒したときにもらえるボーナスは季節によって違っています。

山の面から右に進むと海の面に切り替わり、ここでは魚を食べてエネルギーを補給します。

カラスをうまく操作すると連続で魚をゲットできるので、それを繰り返してエネルギーを稼ぎます。10,000くらいあればクリアまで補給せずに戦えるかと。

ヘリを3機倒すと面クリア~。

クリアするごとに空の色が変わっていきます(*'▽')



そして4回クリアすると、なんと空の色が真っ黒な通称「闇夜のカラス」の面に!もちろん自機も黒いので見えません!

しかし見えなくても実際に動いているので、雲や左上の文字の上で自機の位置を確認できますw

町の面で風船をとりました。風船は見えているので自機の位置がわかりますね(*'▽')

この状況でヘリを破壊!
ここまでたどりつくことができたプレイヤーなら自機が見えなくてもなんとなく感覚でプレイできるはず(何

「闇夜のカラス」面をクリアし、ゲームクリアの条件であるスコア15,000点を目指します。

ついに15,000点に到達!

これで3機目のヘリを倒せば・・・!?

ゲームクリア!我々カラスの山を守ったのだ!
「おれはついにやった やまへかえれる」のメッセージに涙( ;∀;)

展開も多彩で絶妙に練られたゲームバランスと、それに加えてドラマまでも感じられるというたいへん熱くてすばらしいゲームだと思います!


「では、花でも植えようかな」
女の子を操作していたづらBOYSを避けながら穴を掘って花を植えます。

ゲームスタート~。

まずは「花植えます印」のところに穴を掘ります。

「球根箱」のところで球根を取ります。

掘った穴に球根を植えたら花になります(*'▽')

しかしいたづらBOYSの追撃が厳しすぎてすぐに捕まってしまいます・・・

掘った穴は女の子もいたづらBOYも通れませんが、花の上は女の子が通れないのにいたづらBOYSは通れます。女の子が花を踏むことはない、ということでしょうか。

1面クリアに向けていろいろ試行錯誤しますが、どうがんばっても無理。

ほのぼの設定とはうらはらにゲームは激ムズ。どの順番で穴を掘って花を植えるかをよく考えなければならないうえに、敵の動きも早くて1面クリアもできずw

そして本誌P75のコーヒーブレイク。このゲームの設定についてつぐ美さんが微妙な違和感を感じていたところ、女性名の作者さんは実は男性であるということをバラされていました(;´д`)


「オバケくん」
12月号に「で・ば・ぐ」が掲載されています。

オバケくんを操作してリンゴを取ったりいろいろ(?)していきます。

ゲームスタート~。面クリアにはリンゴを規定数以上取るだけでなく、2匹の敵オバケをうまく誘導して2回以上ぶつけることが必要。

1回ぶつけることができました。危険なときはスペースキーでワープも可能です。

もちろんリンゴを全部とってもクリアにはなりませんw

敵オバケを2回ぶつけてクリア~。タイムが得点になります。

面が進むごとに初期タイムが100づつ減っていき、8面以降は最小の300が続いていきます。



ESCキーでやり直しもできる親切設計!もちろん残機も減りません(*'▽')


100,000点を超えましたがこれ以上は展開も変わらないようなのでゲームオーバーにします(*'ω'*)

さて、こちらの「オバケくん」、MSXマガジンにも同じタイトルのものが掲載されているという情報をaroさん(@arohiro74)からいただいております。
それがこちらで、MSXマガジンには1986年9月号に「オバケ」というタイトルで掲載されています。

そしてMSXマガジン1986年11月号のごめんなさいコーナーには二重投稿的な扱いでその旨が掲載されてます。。。

キャラは同じもののように見えますが、ただこちらは「リンゴをすべて取る」という簡単なルールになっていて、ベーマガの説明分と読み比べても少し違うようです。

非常に気になりましたので実際に打ち込んでどのようなものなのか検証してみたいと思います。

というわけでひさしぶりにMSXマガジンのプログラムを入力していますが、文字が大きくて見やすい!!

プログラムの入力にあたっては、ベーマガの「オバケくん」を修正していく方法で入力しましたが、行番号も大幅に変わっており、そのまま流用できたのはキャラなどを定義する部分くらいでその他はあまり流用できなかったので、この点では単純に同じプログラムということではありません。
そしてタイトル画面も「オバケくん」から「オバケ」に変わっています。

ゲーム内容的に違う所は、
・リンゴをすべて取るというルールに変更されている
・敵キャラがオバケ2種・雲・星に増えていて、面ごとに違う2種が出現
・開始時のタイムが200まで減る
・面クリアとゲームオーバーの音楽がディグダグのそれと酷似w
など。

見た目はよく似ているので、例えるなら「スーパーパックマン」と「パック&パル」くらいの違い()のような気がします。

やはり違いを明確にするためタイトルとアイテムくらいは変えるべきだったのではと思うところで。。。

こちらもなかなか楽しいゲームですし、プログラムを見ても単なる二重投稿ではないような気がするので、MSXマガジン誌面上での不名誉な扱われ方はちょっと残念に思うのです・・・

同じ作者ならキャラが同じというのはアリですし、プログラムも似ると思うので、ほんと続編扱いくらいでもよいと思います(*'ω'*)

当時のベーマガでもときどきおわびが載っていたので盗作は後を絶たなかったようです。当時はネットもなくて細かく調べることもできないので編集部は対応に苦慮されたのでしょうね(;'∀')