TX802用定義ファイルを作る その3

昨年5月以来(http://d.hatena.ne.jp/parupu/20160505)製作が滞っていたDominoのTX802用定義ファイルについて、プログラムチェンジと新規作成時の初期ファイルの記述をし、とりあえず使用することができる状態となりましたのでHPで公開しました。
http://parupu.chu.jp/domino/tx802.html
今までTX802実機での動作検証をしていませんでしたが、今回はさすがに公開ということである程度の動作検証をしております。
CCMについては、説明書のMIDIデータフォーマットに従ってすべての項目を記述することを目指していますので、リモートスイッチやダンプリクエストなど全く使用することがないと思われるものも記述してあります。また、システム設定を変えることができるCCMもありますので、使用には十分注意してくださいね。
新規作成時の初期ファイルについては、古いMIDI音源であるTX802は一般的なDTM音源とは違い、音源をリセットする命令は当然ありませんので、すべてのコントローラーのパラメーターを設定する項目を初期ファイルに盛り込んであります。パフォーマンス部分はTX802本体での設定を生かせるよう、MIDI受信チャンネルの設定のみとしています。
プログラムチェンジについては、TX802の初期設定状態ではプログラムチェンジを送信するとパフォーマンスが切り替わります。システム設定を変えてプログラムチェンジで音色を切り替えることもできますが、音色のバンク切り替えはプログラムチェンジではできないので、結局は新規作成時の初期ファイルのように単純にCCMで音色を切り替えた方が無難かと思います。
従って「プログラムチェンジイベントのプロパティ」でバンクごとの音色名が表示されてはいますが、この画面で音色を選択してもバンクの切り替えは行われず、そのままの音色が発音されますのでご注意ください。
将来的にはFB-01用定義ファイルのように全音色のパラメーターセットを追加しようかと考えていますが、大変な手間と時間がかかるのでいつになることやらw