牧れいサマから学ぶ昭和歌謡

parupu2010-02-06

牧れいサマの楽曲のレコードを各種オクやいろいろな実店舗で探していますが、レアなためか実店舗では全く無く、各種オクでもなかなか出品されないばかりか、出品されても値がとんでもなく高沸してなかなか入手できません。そんなわけで比較的安易に入手できる各種オムニバスCDをひととおり入手してみました。
まずは「牧麗子」名義でデビュー曲の「夕焼けは知らない」が収録されているこちら。(写真右下)


昭和ガールズ歌謡 レアシングルコレクション EMI ミュージック・ジャパン編 〜大人の匂い / もやもやしちゃうの〜
(2009/06/06発売 ASIN:B0026GVYR4)


ジャケットの昭和な感じにクラクラしますが、「昭和ガールズ歌謡」のカテゴリーに違いない曲が多数収められています。また、一曲目には初代コメットさんこと九重佑三子さんの曲も収められています。ちなみに牧れいサマは初代コメットさんにも出演されていたようです。
「夕焼けは知らない」はシングルのジャケットの見出しに「これがスキャット・ポップスだ!!」と書かれているとおり、曲中にスキャット(パヤパヤ〜ってヤツ)がフューチャーされている比較的おとなしめでさわやかな曲ですが、この曲が見出しのようなスキャット・ポップスの決定版・・・なのかどうかはイマイチわかりません。
続いては「夕焼けは知らない」のB面「マドモアゼル・フィフィ」が収録されているこちら。(写真左下)


girlie cherie & sweet
(1999/01/25発売 ASIN:B00005HIYC)


ジャケットのサイケな感じにさらにクラクラさせられますが、こちらは「ガールズポップ」という渋谷系のルーツとなるカテゴリーらしいです。よくわかりませんが・・・
「マドモアゼル・フィフィ」はとにかく元気でポップな曲で、現在でもそのカテゴリーでは人気があるとのことです。youtubeで聞くことができますが、そのポップ感とあかぬけた歌詞で一度聞くとヤミツキになること間違いなしです。
次は「牧麗子」名義で3枚目のシングル「男好き」が収録されているこちら。(写真右上)


魅惑のムード 秘宝館
(2003/11/12発売 ASIN:B0000D8RW5)


タイトルが示しているとおり、大きな音量では聞くことができないような曲wが多数収録されています。しかし「男好き」というタイトルはかなりアレです。曲もあまり良い感じではありません。
最後はシングルではなく「海と空と太陽の祭典」というオムニバスアルバムに収録されていた「小ちゃな恋」が収録されているこちら。(写真左上)


喫茶ロック エキスポ アンド ソフトロック編
(2002/06/26発売 ASIN:B000066ACX)


タイトルのとおり、1970年の大阪万博の活気を彷彿させるような、また、当時の世相と思われる「平和への願い」を感じさせるような曲が多数収録されていて、聞いているだけでその時代の空気が体感できるようなオムニバスアルバムであります。
「小ちゃな恋」は単独名義ではなく「牧麗子とフォーセインツ」というクレジットとなっています。こちらも「パヤパヤ〜」なスキャットがフューチャーされているほのぼのな感じの曲で、サビが無い独特な曲の展開と合わせてとてもクセになります。


オムニバスCDに収録されているのはこれらですべてだと思うのですが、「牧れい」名義の曲がありません。引き続きシングルを探して彷徨いたいと思います。
これらのオムニバスCDを入手してすべてを聞いてみると、牧れいサマの曲ばかりではなく他のアーチストの方の曲にもとても良い曲がありました。特に「喫茶ロック エキスポ アンド ソフトロック編」に収録されている、西玲子の「誰かが何処かで笛を吹く」や、「昭和ガールズ歌謡」に収録されている、鍵山珠里の「涙は春に」、などなどなど・・・昭和歌謡にハマってしまいそうです。