CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2

parupu2017-12-17

I-O DATAのHPを見ていた時に偶然発見(http://www.iodata.jp/product/creative/usb-audio/sb-dm-phdr2/index.htm)し、PCを自作していたころよく耳にした「サウンドブラスター」という名前に懐かしさを感じながらI-O DATAのHPからリンクされているCREATIVEの製品ページ(https://jp.creative.com/p/sound-blaster/sound-blaster-digital-music-premium-hd-r2)を見てみると、「再生リダイレクト録音が可能」とか「フォノイコライザー搭載」とか「S/N比114dB」とか魅惑的な言葉が並んでおり、これがあれば当方が抱えているオーディオやMIDIにまつわる問題を解決できるのではと思い、値段もそれほど高くないので購入してみましたよ。


今まで使用してきたUSBオーディオONKYO SE-U55SX」は音が非常にハッキリして透きとおっていてたいへんキレイなので長年に渡り使い続けてきましたが、現在のPCに接続して使用するとノイズが発生する不具合(http://d.hatena.ne.jp/parupu/20140713)があるため、radiko録音用に使用している「Roland UA-1D」(http://d.hatena.ne.jp/parupu/20140706)のデジタル入出力を「SE-U55SX」に接続し、「UA-1D」からデジタルで出力された音を「SE-U55SX」でアナログに変換して使用するというたいへんややこしい状態でした。
レコードの録音ではアナログプレイヤー「DENON DP-500M」を電池式のフォノイコライザーSONY EQ-2」に充電池を入れて使用して「SE-U55SX」で録音していました(http://d.hatena.ne.jp/parupu/20071231)。「EQ-2」は電灯線から来るノイズの心配がなく、当方の環境ではハムノイズも全く発生しないので重宝していましたが、充電池の残容量不足による音質低下の不安があるため毎回充電しなければならず面倒でした。
MIDI関係では「Roland SC-D70」でMIDIを演奏した音とPCで再生するオーディオの音がミックスされて同時に聞けたので、その昔は耳コピしてMIDI製作するのにものすごく活用していました。しかしVista以降はドライバが更新されず、現在のPC環境ではオーディオの音が「SC-D70」から聞けなくなってしまいました。オーディオ機器である「SE-U55SX」では音楽製作機器である「SC-D70」のよう器用なことはできないため製作環境が整わず、MIDI製作が長年に渡りおろそかになってしまっている状況でした。


そんなオーディオやMIDIにまつわる問題を「USB Sound Blaster〜」で解決できるのかどうなのか、実際に使用して検証しました。
当然ながらノイズや不具合は皆無で、音質は「SE-U55SX」のようなキレイさは無いけどしっかりとした感じ。ボーカロイド用に所有している「Roland UA-5」の音やミニコンポの「ONKYO NFR-9X」(http://d.hatena.ne.jp/parupu/20160206)をUSB接続したときの音も同じような音質なので、「SE-U55SX」の音のキレイさはどちらかというと「異端」で、「USB Sound Blaster〜」の音は「標準」であるということで納得したいと思います。
入力端子はアナログとデジタルとマイクがあり、フォノ入力はアナログ入力と兼用となっています。フォノ入力では「EQ-2」の時と同じくハムノイズは無いように感じ、無音時のノイズがSoundEngineのレベルメーターで見ると「EQ-2」より若干多いような気がしますが、聞いた感じはよくわからない気がするので許容範囲とします。
各入力の音の切り替えやミックスは「USB Sound Blaster〜」の本体ではなくPC上で行います。アナログ入力とデジタル入力の音はもちろん、PCで再生している音もミックスできるので、「SC-D70」でMIDI製作を行っていた時と同じことができるようになりました。もちろん再生リダイレクトによるradikoの録音もまったく問題ありません。
ただし「USB Sound Blaster〜」の本体にあるボリュームつまみを回すと、アナログ出力とデジタル出力の両方のボリュームが同時に変わってしまいます。なので本体のボリュームつまみは使用せず、デジタル出力のボリュームは最大で固定したうえで再生リダイレクトの音を常にデジタル端子から出力させるようPCのサウンドのプロパティで設定し、アナログ出力のボリュームはPCのホットキーで調整するという運用をすればなんとかなります。
一番問題なのはアナログのライン出力のボリュームが固定ではなくヘッドホン出力と共用の可変であることで、ヘッドホンを使用しているときはボリュームが小さくなるのでアナログのライン出力は役に立ちません。デジタル出力は前述の方法を使えばボリュームを最大で固定したままにできるので、スピーカーで聞くときは実質デジタル出力のみで使用するしかありません。


というわけで今まで抱えていたオーディオやMIDIにまつわる問題は「USB Sound Blaster〜」でだいたい解決できたような気がします。音質には若干不満を感じたり、ボリュームに関する部分に多少問題があったりしますが、そこは割り切って使っていきたいと思います。
しかし問題のひとつであるMIDI製作を再び行っていけるかどうかということは当方の都合によるものなので、これとはまた別の話ということでw