マイコンBASIC Magazine DELUXE MSX/MSX2/MSX2+ゲーム・ミュージック・プログラム大全集 MSX AUDIOバージョン

MSXのプログラムの打ち込みを進めていますが、「MSXマガジン 1985年1月号〜12月号 プログラムエリア」(https://parupu.hatenablog.com/entry/20170813/p1)に続き、「マイコンBASIC Magazine DELUXE MSX/MSX2/MSX2+ゲーム・ミュージック・プログラム大全集」に掲載されているゲームミュージックプログラムのうち、「MSX AUDIOバージョン」として掲載されているMSX-AUDIO用のプログラムがすべて打ち込み・チェックともに完了し、曲を録音してMP3にしたので紹介していきますよ。

【2022/09/06更新】MP3をA1STで演奏したものに差し替えました。
曲のMP3については、「Panasonic FS-A1ST(MSXturboR)」に「Panasonic FS-CA1(MSX-AUDIO)」を装着してプログラムを実行して演奏し、A1STのオーディオ端子からの音を録音して音量を調整(+6dB)したうえでMP3化しています。
すべての曲は同じ条件で録音しているので音量のバラツキがあります。また、すべてBASICのプログラムによる演奏のため多少のモタリが発生しており、それについては言及しません。
画像は「MSXPLAYer2005」で実行したものを使用しています。


「アーケード版 ドルアーガの塔」
タイトルが「ドルアーガの塔」だけになっていますが、曲はメインの「BGM」です。
リズムにおかしなところがあって途中で曲が途切れてしまいます。リストを何度見直しても間違っておらず、意図的なものなのかプログラムのミスなのかリストの印刷の際のミスなのかわかりません。
この曲のプログラムではADPCMの内蔵音色をバスドラムに使用しています。ADPCMの内蔵音色はすべてが効果音なので音楽には全く使えないものばかり。もっと音楽に使えるものが内蔵されていたら少しは時代が変わっていたかもしれません。

「アーケード版 ライフフォース 腎臓ステージBGM」
ベースの音色が非常に似ています!

「SDI WE ARE DESIROUS OF PEACE」
音色が4オペのFM音源の音のように深く透き通っていて実に良い感じです。

「アーケード版 A-JAX Command 770」

「ファミコン版 メトロイド エンディングBGM」
ベーマガ1987年4月号にPSG版のプログラムをMSX-AUDIO用に移植されたようです。

「アーケード版 レインボーアイランド メインテーマ」
特徴的な音色など原曲の雰囲気をかなりよく再現されています。

「アーケード版 スペースハリアー メインテーマ2」
曲の冒頭にテスト音が入りますが、結構大きな音なので聞くときは注意してください。
タイトルが「メインテーマ 2 」となっていますが、なぜ「2」が付いているのか不明ですw

「アーケード版 グラディウスII STAGE 1,4 BGM」
STAGE 1 BGM
STAGE 4 BGM

「アーケード版 ファンタジーゾーン Hot Snow」

曲のプログラムの他にMSX-AUDIO用の音色集や音色データをパラメーターへ変換するコンバーターのプログラムも掲載されています。ただし、コンバーターの変換式に不完全なところがあるので、パラメーターの値が正しく表示されない場合があります。

「アウトラン スプラッシュ・ウェーブ」
数年前の記事(https://parupu.hatenablog.com/entry/20120108/p1)でもこのプログラムと曲について言及しています。
16進数で記述されている3つの長いADPCMデータもすごいのですが、それらのADPCMデータを合成してしまうという荒業をやってのけます。スペースキーを押しながら実行するとそれらのADPCMデータを読み込んで演奏が始まります。

ADPCMだけでなくFM音源の音色もすばらしく、MSX-AUDIOをフルに使用しているこの曲はほんと別格です(^^


本誌は1989年11月に電波新聞社から発売され、MSX用のゲームミュージックプログラムが、PSG用が22タイトル、MSX-AUDIO用が10タイトル、FM-PAC(MSX-MUSIC)用が49タイトル、合計81タイトル掲載されています。
ちなみに本誌には私がベーマガに投稿したPSG用のプログラムを掲載していただいており、手元にあるものは電波新聞社から掲載料8,000円の為替とともに頂いた私の宝物です(^^

合計81タイトルものプログラムをすべて打ち込むと大変な時間がかかるということと、MSX-AUDIO用のプログラムはPSGやFM-PACよりも珍しいということで、今回は目次に「MSX AUDIOバージョン」として掲載されているMSX-AUDIO用のプログラムだけを打ち込みました。

プログラムはA1STを使ってフロッピーディスクに掲載順に収めました。

インデックスも作ってすべて完了!


本業?の音楽の記事を書けたのは良かったです。引き続き打ち込みを進めていきます。