FM-X用デジタル8ピンRGB→アナログ21ピンRGBケーブルの製作

parupu2012-04-08

先月の日記でFM-XのデジタルRGB出力をフレームマイスターに接続して表示させるため21ピンRGBケーブルを自作しました。水平同期信号と垂直同期信号をダイオード2つと抵抗を使って複合同期信号に合成しますが、使用する抵抗値によって画面上部のゆがみの位置が変わり、いろいろな抵抗を試しましたが完全にはゆがみが解消できませんでした。そこで抵抗を可変抵抗に変えて調整したところ問題が解消しましたので、その製作の過程をメモしておきたいと思います。
なお、各端子のピンアサインや使用している各抵抗値についてはネットで調べればたくさん出てきますので省略しますよw


普通の抵抗を使って作った8ピン端子内の様子です。水平同期信号と垂直同期信号をそれぞれダイオードを通して合成し、抵抗を介してGNDに落としています。この抵抗を可変抵抗に変えるのですが、8ピン端子内に可変抵抗は収まらないので21ピン端子側に取り付けます。

8ピン端子はそのまま流用するので、いったん同期信号に取り付けたダイオード以外のコードを外しました。

各端子にコードを取り付けます。各信号のコードの色は、赤-Red、緑-Green、青-Blue、黄-同期信号、橙-GND、茶-12V、です。端子につながっていない白黒の線は、白-オーディオ、黒-オーディオGND、です。FM-Xからは12Vが出力されていないようですが、今後他の機種で使う場合のために配線しておきます。

前の写真ではGND(橙)の状態が見にくいので横からの写真です。GND(橙)は同期信号(黄)に接続せず、21ピン端子側にそのまま持っていきます。オーディオはFM-XのRGB端子からは出ていないので、本体のオーディオ端子から別のコードでとります。

本体側ができました。ミニプラグはFM-X本体のオーディオ端子に接続します。

21ピン端子は大須で新品を調達しました。まずGNDの配線をします。信号ごとにGNDのあるコードを使って配線するのが好ましいですが、そんなコードが無いのでこのようにオーディオ以外のGNDをすべて接続して処理します。

R・G・Bの各信号をつなぎます。デジタルRGBからの信号そのままだと明るくなり過ぎるらしいので、抵抗を通してつなぎます。抵抗値についてはネットで調べればすぐに出てきます(^^

オーディオ(白・黒)とAVC・Ys(茶)をつなぎます。一般のデジタルRGB端子からは5Vではなく12Vが出ているので、21ピン端子側のAVC・Ysには抵抗を使って電圧を分圧してから接続していますが、使用した抵抗は検証に使ったものを再利用しているので大きさや種類がいろいろになってしまっています。その抵抗値についてはやはりネットで調べれば出てきますw

可変抵抗をケースに収まる位置に調整して取り付けます。同期信号(黄)から可変抵抗を介してGND(橙)に落とします。

ケースに収めます。何とか収まっています。

反対側。ゴチャゴチャしてますが、干渉はしていないので問題ないですw

フレームマイスターに接続してみます。画面は表示されましたが、可変抵抗がまだ無調整なので画面上部にゆがみが出ています。

可変抵抗を調整するとゆがみの位置も変わっていきます。

ベストな位置になりました。これで完成です(^^


当然デジタル8ピンRGBは8色表示なので、FM-Xの場合は中間色が三原色に変換されてしまいます。しかしこれも他のMSXには無いなかなか興味深いことなので、後日改めて紹介したいと思います。