導入から1年

parupu2009-04-04

我が家の屋根に地デジ用のアンテナを建ててから早いもので約1年が経ちました。
我が家は愛知県尾張北部の小牧市春日井市との境界近くにありますが、地理的な条件に恵まれていることもあり、在名7局はもちろん「三重テレビ」と「ぎふチャン(岐阜放送)」ともに受信し、充実した地デジライフ?を送っています。


当ブログには地デジ関連のキーワードで検索して来る方が大変多くいらっしゃいまして、特に「三重テレビ」と「ぎふチャン(岐阜放送)」といったキーワードが多く、この2局を受信することについて関心が高いことがわかります。
いろいろ試行錯誤を繰り返して現在のアンテナ設備となっていますが、ここに来る方の何かの参考になればということと、今までのまとめの意味を込めまして、以下のように設備の状況を晒したいと思います。



写真は現在の設備の状況で、上から順に説明していきます。ただし、以下に記載されているアンテナレベルは、ブースタで増幅後に4分配した後のアクオスでの平均数値です。


・UHFアンテナ マスプロ U20TMH
三重県津市の長谷山方向に向け、三重テレビNHK津を受信しています。このU20TMHは利得が27〜28chで最高となっており、三重テレビの受信にはかなり適しているかと思われます。
アンテナレベルは三重テレビは65前後、NHK津は60前後ですが、日によって50〜80くらいで変化します。これは三重県の長谷山から我が家までは直線距離で約75kmあり、さらにその経路の約1/4は海上を通っているため、気象条件等による変化ではないかと思われます。
同じ長谷山から送信されているNHK教育(44ch)は、U20TMHに変えてからは受信できなくなりました。これはU20TMHが36chまでのローチャンネル用のUHFアンテナだからです。


・UHFアンテナ ミニー U15?
私が学生の頃に購入した古いUHFアンテナです。
岐阜県岐阜市の加納山方向に向け、ぎふチャン(岐阜放送)とNHK岐阜を受信していますが、瀬戸デジタルタワーからの在名7局もこのアンテナで受信しています。
我が家は岐阜市の加納山と瀬戸デジタルタワーを結んだ直線上に近い位置にあるので、両方からの電波が1本のUHFアンテナで受信出来ています。アンテナは加納山方向に向いていますので、アンテナの逆方向からの電波がより良く受信できるように反射板は外してあります。
アンテナレベルはぎふチャンは75前後、NHK岐阜は70前後。反対方向にある瀬戸デジタルタワーからの電波は、メ〜テレが95前後、NHK名古屋東海テレビが90前後、テレビ愛知が85前後、NHK教育が80前後、中京テレビとCBCは75前後と、導波器が無いためなのかばらつきがかなりあります。しかし電波の弱いテレビ愛知のアンテナレベルが高いというのは意味が分かりませんw


・FMアンテナ ミニー RF-1?
上記のU15と同じく、私が学生の頃に購入した古いFMアンテナです。ブースタにVHF(FM)端子が付いているので、せっかくなので設置してみました。
名古屋のFM局の電波を発信している名古屋市昭和区の東山タワー方向に向けてあります。
東山タワーから発信されているNHK-FMFM愛知ZIP-FMの受信はもちろん、違う方向にある三國山から発信されているRADIO-iや、名古屋のコミュニティFMであるTransamerica・MID-FMも受信し、さらには岐阜からのRadio80・NHK-FM岐阜、三重からのRadio3NHK-FM津に加え、雑音が多いながらも滋賀県大津からのe-radioNHK-FM滋賀も受信しています。
ラジオはニッポン放送をよく聞いているわたしにとってFMを聞くことは普段少ないですが、これだけたくさんの放送局が受信できるというのはかなり楽しいものがあります(^^


・特定地域用UHF+UHF混合器 DXアンテナ UUM-209J(大阪地区用)
2本のUHFアンテナからの電波を、この混合器の13〜34ch側にミニーU15を接続し、26〜62ch側にマスプロU20TMHを接続して混合しています。
三重方向のU20TMHからの27〜28・44chと岐阜・瀬戸方向のU15からの13・18〜23・29〜30chを混合するわけですが、ピッタリな混合器は存在しないので、一番条件が近いこのUUM-209Jを使用しています。
UHF+UHF混合器は非常に有効ですが、利得が減少(UUM-209Jでは約-6dB)してしまいますので導入には注意が必要です。


・+41dB型VHF(FM)/UHF/BS・CSブースタ DXアンテナ GCM-41L1
昨年の秋に発売された最新型のブースタです。FMとUHFとBSを混合し増幅します。
利得調整はUHFとBSは最大、VHF(FM)は約2/3に設定してあります。


・(軒下)4分配器 DXアンテナ FD-4CN
写真には写っていませんが、配線がしやすいよう軒下に設置してあり、各部屋にある3台のテレビと、自宅の前に建っている兄の家へと分配しています。
この分配器での損失は約-9dBですので、これが無ければ受信状態はもっとよくなると思いますが、電波が強すぎて飽和してしまうかもしれません。


同軸ケーブル
同軸ケーブルはすべてDXアンテナ S-5C-FBを使用し、各機材に接続するためのF形接栓はシールド型のDXアンテナ F-5SNを使用し、電波の品質が少しでも落ちないようしています。


・その他
混合した電波は分波器で分けますが、FM/UHF/BSの3つをそれぞれ分ける分波器は存在しないので、日本アンテナ MXVUS-SPでVHF(FM)とUHF/BSに分け、さらにDXアンテナ SPR-10-BでUHFとBSに分けています。ただ、FMの分波は私の部屋でしか行っていません。


その他細かくこだわっている部分もたくさんありますが、主なところは以上となります。ほとんどアンテナオタの自己満足でありますが、何かのお役に立てば幸いかと。